沖縄の日本復帰
1972年5月15日、27年間のアメリカ支配下から、沖縄は日本の県として新たに生まれ変わりました。
沖縄にとって、祖国復帰とはなんだったのでしょうか。
琉球から続く歴史を通して改めて一人一人が考える時期なのかもしれません。
現代の沖縄
沖縄は亜熱帯の珊瑚礁の美しい海に囲まれ、他府県の観光客が来沖してくれております。
新たなリゾート地として、日本国内はもとより海外からも多くのホテルやリゾート建設がされました。
沖縄県内では米軍基地問題が影を落とし、基地があるゆえの事件、事故が多発しています。
私は長い琉球の歴史を通し、我々の祖先は舜天王が自らの徳の無さを憂い英祖王に王位を譲ったように、また王の圧政から、按司の方々が、立ち上がり新たな王を推挙したりしたように、血筋や身分ではなく、祖先達は自らの力で修正をするという事をしていたように感じました。
第二尚氏最後の王、尚泰王も琉球国解体の苦渋の決断を迫られ、国民を守る為に大日本帝国に琉球を明け渡したとも伝わっております。「その時に自分以外で良い者が居たなら、尚家の血筋関係なく、自分を気にせず、王位に就かすべし。」
と言われたという話しがあります。その当時の方からは、尚泰王が琉球国民を捨て東京移住をした王と思われた方もいらっしゃったかもしれません。
沖縄の方達は、琉球国から、大和世、アメリカ世を経て、再び沖縄県として復帰なされました。
歴史の中を色々な外圧に流されたように見えながらも、自らのアイデンティティをしっかり保持した強いウチナーンチュであります。
苦しい歴史を知っている皆様方だからこそ、新しい良い沖縄として、一人一人が選びとる事が出来るのではないでしょうか。
願わくば我々の祖先の様な想いをする方々をこれ以上出さない為にも、周りと話し合い融和し、平等であれるように祈念しております。
私は尚家の人間として、祖先が成した結果の義務を果たす事をしなければなりません。
それが、祖先が選択した様に新しい時代に即した形で形を変えていく事になるかもしれませんが、沖縄県の為になるようにと常に願っております。